こんにちは。 茨城県水戸市 栗原石材本店の4代目、栗原です。
今日は、お墓づくりの中でもとても大切な「石選び」のお話です。
お客様からよく、
「御影石ってよく聞くけど、どれを選べばいいの?」 「同じように見えるのに、価格が全然違うのはなぜ?」 「国産と外国産、やっぱり違うんですか?」
といったご質問をいただきます。
実は御影石とひと口に言っても、産地によって性質や価格、見た目までさまざま。 今日は、石材店の目線から「よく使われる代表的な産地ごとの特徴」をわかりやすくまとめてみました。
まず最初に、御影石とは石の名前ではなく、「花崗岩(かこうがん)」という石の種類の総称です。
硬くて丈夫、吸水率が低く、風化にも強い。 つまり、お墓に最も適した石材として、昔から定番とされてきた素材です。
ですが、「御影石=全部同じ」ではありません。 産地によってかなり個性が違うんです。
日本で採れる御影石は、品質の安定感と風化に強い性質が魅力です。
たとえば、私たちの地元・茨城県で採れる代表的な石に、「稲田石」と「真壁小目石」があります。
稲田石は、明るく上品な白系の石で、石目が細かく、すっきりとした印象。 お墓としても格式を感じさせる美しさがあり、耐久性にも優れています。
真壁小目石は、ややグレーがかった自然な色味が特徴で、 落ち着いた雰囲気の墓石に仕上がります。こちらも風化に強く、長持ちする石です。
どちらも地元で長年親しまれてきた石材で、墓地との相性も良く、 「せっかくなら地元の石で」とお選びになる方も多いですね。
価格は中国産よりやや高めですが、長く使うものとしての安心感は非常に大きいです。
中国産の御影石は、種類も豊富で、コストを抑えたい方に人気です。 黒・グレー・赤系などの色味も選べて、加工も安定しています。
洋型墓石に使われることも多く、 「シンプルに・きれいに・予算内で仕上げたい」という方には選びやすい選択肢です。
ただ、産地や石種によって品質の差が出やすいのも事実。 石の粒が粗かったり、吸水率が高めだったりする種類もあります。
ですので、「中国産だからダメ」ではなく、石材店がきちんと選定した石かどうかがポイントです。
インド産の御影石は、ここ数年人気が高まってきています。
最大の魅力は、非常に硬くて密度が高いという性質。 そのため、水を吸いにくく、色あせや風化にもとても強いです。
色味も黒や赤、青みがかったグレーなど独特の美しさがあり、 「少し個性を出したい」「高級感のあるお墓にしたい」という方に選ばれています。
価格帯は中国産より高めですが、 「品質・耐久性・デザイン性」すべてのバランスがいい石材が多いです。
インド・中国以外にも、南アフリカやポルトガルなどから輸入される石もあります。
特に南アフリカのインパラブルーは、深みのある色味と高い硬度・きれいな青い結晶でとても人気です。
ただし、入荷量が限られていたり、価格の変動が大きかったりと、 少し扱いが限定的になるケースもあります。
それぞれの特徴をざっくりまとめると…
とはいえ、見た目・耐久性・ご予算・そして「想いに合っているか」。 このバランスをどう取るかが一番大事だと思っています。
石って、冷たいように見えて、実はとても“気持ちが表れる素材”なんです。 だからこそ、お墓づくりでは「何を選ぶか」よりも「どう選ぶか」が大切。
栗原石材本店では、どんな石がどんな方に合うか、 一緒にじっくり考えてご提案させていただいています。 「この石、どうなんだろう?」と迷ったら、どうぞ気軽にご相談くださいね。
こんにちは。
茨城県水戸市 栗原石材本店の4代目、栗原です。
今日は、お墓づくりの中でもとても大切な「石選び」のお話です。
お客様からよく、
といったご質問をいただきます。
実は御影石とひと口に言っても、産地によって性質や価格、見た目までさまざま。
今日は、石材店の目線から「よく使われる代表的な産地ごとの特徴」をわかりやすくまとめてみました。
■ 御影石(みかげいし)って何?
まず最初に、御影石とは石の名前ではなく、「花崗岩(かこうがん)」という石の種類の総称です。
硬くて丈夫、吸水率が低く、風化にも強い。
つまり、お墓に最も適した石材として、昔から定番とされてきた素材です。
ですが、「御影石=全部同じ」ではありません。
産地によってかなり個性が違うんです。
■ 国産材:品質と安心感、やっぱり信頼できる石
日本で採れる御影石は、品質の安定感と風化に強い性質が魅力です。
たとえば、私たちの地元・茨城県で採れる代表的な石に、「稲田石」と「真壁小目石」があります。
稲田石は、明るく上品な白系の石で、石目が細かく、すっきりとした印象。
お墓としても格式を感じさせる美しさがあり、耐久性にも優れています。
真壁小目石は、ややグレーがかった自然な色味が特徴で、
落ち着いた雰囲気の墓石に仕上がります。こちらも風化に強く、長持ちする石です。
どちらも地元で長年親しまれてきた石材で、墓地との相性も良く、
「せっかくなら地元の石で」とお選びになる方も多いですね。
価格は中国産よりやや高めですが、長く使うものとしての安心感は非常に大きいです。
■ 中国産材:コストを抑えたい方に人気。ただし注意点も
中国産の御影石は、種類も豊富で、コストを抑えたい方に人気です。
黒・グレー・赤系などの色味も選べて、加工も安定しています。
洋型墓石に使われることも多く、
「シンプルに・きれいに・予算内で仕上げたい」という方には選びやすい選択肢です。
ただ、産地や石種によって品質の差が出やすいのも事実。
石の粒が粗かったり、吸水率が高めだったりする種類もあります。
ですので、「中国産だからダメ」ではなく、石材店がきちんと選定した石かどうかがポイントです。
■ インド産材:硬さと高級感、最近は特に人気
インド産の御影石は、ここ数年人気が高まってきています。
最大の魅力は、非常に硬くて密度が高いという性質。
そのため、水を吸いにくく、色あせや風化にもとても強いです。
色味も黒や赤、青みがかったグレーなど独特の美しさがあり、
「少し個性を出したい」「高級感のあるお墓にしたい」という方に選ばれています。
価格帯は中国産より高めですが、
「品質・耐久性・デザイン性」すべてのバランスがいい石材が多いです。
■ その他の海外石材(南アフリカ・ポルトガルなど)
インド・中国以外にも、南アフリカやポルトガルなどから輸入される石もあります。
特に南アフリカのインパラブルーは、深みのある色味と高い硬度・きれいな青い結晶でとても人気です。
ただし、入荷量が限られていたり、価格の変動が大きかったりと、
少し扱いが限定的になるケースもあります。
■ 結局どれを選べばいいの?
それぞれの特徴をざっくりまとめると…
とはいえ、見た目・耐久性・ご予算・そして「想いに合っているか」。
このバランスをどう取るかが一番大事だと思っています。
■ まとめ
石って、冷たいように見えて、実はとても“気持ちが表れる素材”なんです。
だからこそ、お墓づくりでは「何を選ぶか」よりも「どう選ぶか」が大切。
栗原石材本店では、どんな石がどんな方に合うか、
一緒にじっくり考えてご提案させていただいています。
「この石、どうなんだろう?」と迷ったら、どうぞ気軽にご相談くださいね。