お墓まわりの雑草、放っておくと大変!春のお手入れポイント|石のことなら 栗原石材本店|茨城・水戸市 お墓の専門店

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2025/04/22
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お墓まわりの雑草、放っておくと大変!春のお手入れポイント

こんにちは。
茨城県水戸市 栗原石材本店の4代目、栗原です。

春になると、毎年この時期にお客様からよくいただくのがこんなお悩み。

「お彼岸が終わって久しぶりにお墓に行ったら、雑草がすごくて…」
「花立の周りや石と石の間に草がびっしり生えてるんです…」

そう、春ってあっという間に草が伸びるんですよね。
ちょっと目を離すと、お墓まわりが“緑のじゅうたん”みたいになってしまうことも。

今回は、「雑草の放置がなぜよくないのか」「どう対策すればいいのか」について、石材店の立場からお話しします。


■ 雑草があると何が困るの?

一番多いのはやっぱり、「見た目が悪い」という声。
でも実はそれだけじゃありません。

  • 雑草の根が、石のすき間や外柵(お墓の囲い)を持ち上げてしまう
  • 花立や香炉の水はけが悪くなり、水がたまって苔やカビの原因に
  • 小さな虫が集まってきて、お参りしにくい環境になる

などなど、放置していると石や構造に影響を及ぼすこともあるんです。

中には、草の根が深く入り込んで墓誌(法名板)を傾けてしまっていた…なんてケースもありました。

■ 草取りのタイミングと道具は?

春は気温が上がってきて、植物の成長が活発になる時期。
特に4月〜6月にかけてが“雑草シーズンの始まり”です。

この時期に一度しっかり手を入れておくと、夏場の草取りがグッと楽になります。

おすすめのタイミングは:

  • お彼岸前後(春分・秋分)
  • ゴールデンウィークあたり
  • お盆前(梅雨明け後)

道具は、普通の草抜き用フォークや軍手、新聞紙でも十分。
土が柔らかいときなら、手でもスルッと抜けます。

■ 雑草対策の“ひと工夫”

「草取りがしんどい…」「年に何回も行けない」という方には、こんな対策がおすすめです。

● 防草シート+砂利敷き(手軽さと見た目のバランス)

お墓まわりの土の上に防草シートを敷き、その上から砂利を敷く方法です。
シートが光を遮断し、雑草の成長を抑えてくれます。

  • メリット:施工が比較的簡単・見た目も自然でお墓に馴染みやすい
  • 注意点:シートの端から草が出てくることがあるので、定期的なチェックは必要

最近は、和風墓地に合う黒や白の防草砂利も選べるようになっています。

● 石貼り(徹底的に雑草をシャットアウト)

外柵の内側をすべて御影石などで舗装してしまう方法です。
草が生える土の部分が完全になくなるので、メンテナンスはほぼ不要。

  • メリット:見た目が美しく、長持ち。高級感もあり
  • 注意点:コストはやや高め。水はけの設計も重要なので施工業者の腕が問われます

「先々のことを考えて、もう草の心配はなくしたい」という方にはピッタリです。

● 固まる土や砂利(自然な見た目+草が生えにくい)

水をかけると硬化するタイプの固まる土や固まる砂利を墓地に敷く方法です。
見た目は自然ですが、草の根が張りにくくなるため、管理がとても楽になります。

  • メリット:透水性があり水たまりにならない・自然な風合い
  • 注意点:経年劣化でひび割れや剥がれが出ることがあるため、部分補修が必要になることも

「コンクリートはちょっと…でも草取りはラクにしたい」という方にちょうどよい中間策です。

● 除草剤はどうなの?

一時的な対策として除草剤を使う方もいますが、墓地では注意が必要です。

  • 花や線香など他の供養品と近いため、なるべく人体に影響の少ないタイプを使う
  • 石にシミがつく成分が含まれる製品もあるため、散布場所に配慮が必要

根本的な解決にはなりにくいので、他の方法と併用するのが安心です。

■ まとめ

  • 雑草は見た目だけでなく、石や構造にも影響を与える
  • 春は草取りの始めどき。4〜6月に一度しっかり整えるのが◎
  • 年に何度も行けない場合は、防草対策の検討もおすすめ

お墓は「手をかけた分だけ、気持ちが届く場所」だと私は思っています。
雑草がなくなってスッキリしたお墓を見ると、どこか気持ちも軽くなりますよね。

草取りも、立派なご供養のひとつ。
「ちょっと行ってみようかな」と思ったその時が、きっといいタイミングだと思います。