お墓に“何を彫るか”迷ったら?文字・言葉の選び方ガイド|石のことなら 栗原石材本店|茨城・水戸市 お墓の専門店

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2025/05/19
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お墓に“何を彫るか”迷ったら?文字・言葉の選び方ガイド

こんにちは。
茨城県水戸市 栗原石材本店の4代目、栗原です。

お墓を建てるときに意外と多いのが、
「文字って何を彫ればいいの?」というご相談。

正面に何を彫るのか、戒名はどこに、命日や名前の順番は…と、
初めての方にとっては分からないことだらけです。

今日はそんな「彫刻の中身」について、石材店としての目線でわかりやすく解説します。

■ 正面文字は「○○家之墓」だけじゃない?

もっとも目立つ部分である「正面文字」。

昔は「○○家之墓」や「○○家」など、家名を入れるのが一般的でしたが、
最近ではご家族の考え方や想いによって、より自由な表現を選ぶ方も増えています。

たとえば…

  • ありがとう
  • やすらぎ
  • 感謝

といった言葉を彫刻することで、
お墓が“気持ちを伝える場所”としての意味を持つようになります。

「代々のお墓」ではなく、「夫婦墓」や「個人墓」だからこそ、
“○○家”という表現ではなく名前や想いを刻みたいという方もいらっしゃいます。

■ 戒名・俗名・命日…側面に何を彫る?

正面以外の面(竿石の側面や裏面)には、
故人のお名前や戒名、命日、享年、俗名(生前の名前)などを彫刻します。

一般的な流れとしては:

  • 故人の戒名(または俗名)
  • 亡くなった日付(命日)
  • 年齢や享年
  • 生前の名前(必要に応じて)

宗派や地域、または墓地の慣習によって多少変わるため、
確認しながら進めることが大切です。

■ 建立者の名前と建立年月は入れるべき?

石塔の台座部分や裏面に彫られることが多いのが、
建立者の名前建立した年月日です。

例)令和◯年◯月 ○○太郎 建立
例)令和◯年春 長男 ○○一同

この部分は「誰が建てたのか」を記録として残す意味があります。
将来的に家族や親戚が見るときの“心の記録”としての役割も大きいです。

最近では、あえて個人名を入れず「家族一同」「子どもたちより」といった
柔らかい表現にされる方も増えています。

■ 文字の種類・書体も選べるって知ってました?

文字の“かたち”=書体も、お墓の印象を左右するポイントです。

  • 楷書体(かいしょたい):読みやすく、もっとも一般的
  • 行書体(ぎょうしょたい):少し柔らかく、流れるような雰囲気
  • 草書体(そうしょたい):個性的、達筆な印象
  • ゴシック体・明朝体:モダンなお墓や洋型墓石に合う場合も

見た目のバランスや読みやすさも考えながら、
墓石のデザインや文字の意味に合わせて選んでいきます。

■ 手書きの文字を彫刻にすることもできます

栗原石材本店では、ご自身が書いた文字や筆跡をそのまま彫刻することも可能です。

たとえば、

  • 故人が生前に書き残した一文字
  • お子さんが書いた「ありがとう」の文字
  • 家族が心を込めて書いた言葉

など、「その人らしさ」や「ご家族の想い」が伝わるオリジナルなお墓をおつくりいただけます。

■ 花や模様の彫刻も自由にアレンジ可能です

文字だけでなく、花や鳥などの模様・彫刻も柔軟に対応しています。

蓮・桜・バラ・百合・ハスの葉など、
お好みに合わせたさりげないワンポイントや、立体的な模様彫刻まで可能です。

「石って意外と自由なんですね」と驚かれるお客様も多くいらっしゃいます。

■ 迷ったら「気持ちに合うか」で考えてみる

石材店としておすすめしたいのは、
“どんな気持ちで手を合わせたいか”という視点で文字を考えることです。

昔ながらの「○○家之墓」に込められた意味も素晴らしいものですが、
「ありがとう」や「感謝」といった言葉を選ぶことで、
お墓が“語りかける場所”になったという方もいらっしゃいます。

もちろん、宗派や親族の考え方も大切にしながら、
「わが家らしい表現」を探していけるといいですね。

■ まとめ

  • 正面文字は「○○家之墓」以外にも、自由な言葉が選ばれる時代に
  • 側面や裏面には、戒名・命日・建立者などを丁寧に刻むのが基本
  • 書体や表現も選べるので、お墓の雰囲気に合ったものを
  • 手書き文字や花模様など、オリジナルのアレンジも可能
  • 迷ったときは、「どんな想いを伝えたいか」で選ぶのがおすすめ

栗原石材本店では、お墓に刻む文字や表現についても丁寧にご相談を承っています。

実際の彫刻例やデザインサンプルもご覧いただけますので、
「なんとなく気になってるけど…」という段階でも大丈夫です。

気持ちのこもった“言葉のかたち”を、一緒に考えてみませんか?